デイサービスとデイケアの違いは? 後半編
デイサービス・デイケアの選び方
デイサービスとデイケアには、サービス内容・料金などに違いがあることを説明しましたが、以下では双方どちらを選択するべきなのかについて説明します。
デイサービスとデイケアでは、それぞれの置かれた状況で利用をおすすめできる人が異なるので、自分に最適なものを選ぶためにぜひ参考にしてください。
デイサービスがおすすめな人
以下に当てはまる場合は、デイサービスをおすすめします。
- 加齢による体力低下や身体機能の低下が見られる方
- 他社との交流を望む方、家にこもりがちの方
- 認知症の方
デイサービスがおすすめな人は、手厚い医療ケアや専門的なリハビリなどのサービスが必要で無い人・食事や入浴など日常生活の介護を優先したい人です。
また、リハビリが必要な方の場合でも、専門的な医療ケアが不要な場合は、デイサービスを利用しましょう。
デイサービスは比較的安価で利用できますし、リハビリの代わりに機能訓練も行ってくれるのでコストパフォーマンスに優れています。
また、デイサービスは施設数も多いので予約が取りやすく、比較的手軽に利用できるのも魅力の一つと言えるでしょう。
デイサービスとデイケアの変更や併用について
サービスの変更や併用について、下記で紹介します。
デイケアからデイサービスの変更はできる
デイケアからデイサービスへ、サービス変更は可能です。
デイケアに通っていてリハビリによって状態が回復しデイサービスに移行するケースは十分あり得るので、医療的な介護が必要なくなった場合はより料金の安いデイサービスに移行しましょう。
また、変更の際は、実際に施設に見学に行きデイサービスがどの程度機能訓練などが充実しているかを確認することが大切です。
問題なければデイサービスに移行できますが、デイサービスではサポートが足りない場合はデイケアを継続利用する必要があります。
デイサービスへの移行にあたって、希望・相談はケアマネージャーにこまめに話してアドバイスをもらいましょう。
2つのサービスを併用することは可能
サービス内容に違いがあるデイサービス・デイケアですが、同時に両方利用することも可能です。
しかし、利用可能な介護保険の等級は、デイサービスが要介護1~5、デイケアが要支援1~2・要介護1~5なので、実質要介護1~5の人のみが併用可能となります。
介護保険を利用しないなら要支援でも併用可
上記で説明した通りデイサービスの利用枠には、要支援等級の人は入りませんが、介護保険を利用しない場合には要支援でも併用が可能な場合があります。
デイサービスには一部、介護予防サービスと呼ばれる施設があり、要支援の人も介護保険を利用せずに利用が可能です。
ただしその場合は、費用は全額自己負担になってしまうので注意しましょう。
デイケアとデイサービスを併用したい人は、まずケアマネージャーに相談することをおすすめします。
特殊なデイサービス・デイケアも存在する
一般的なデイサービス・デイケアだけでなく、以下のような特殊なサービスも存在するため、選ぶ際の参考にしてください。
機能訓練型デイサービスとは
機能訓練型デイサービスとは、通常の通所介護のように介護メインではなく、メインを機能訓練としたもので、通所介護に分類されます。
施設では、理学療法士を配置していたり、整骨院・鍼灸院が運営している場合が多いです。
機能訓練型デイサービスでは、体力の向上・介護予防を目的としたプログラムを実施していて、専門家のサポートを受けられます。
分類としてはデイサービスですが、利用時間の目安は、通常のデイサービスより短く3~4時間となっています。
介護予防通所リハビリテーションとは
介護予防通所リハビリテーションとは、介護予防を目的としている施設で、要介護でなく要支援の認定が降りた人が利用できます。
日常の自立を助けるための理学療法や作業療法のリハビリを行うほか、個別に必要な運動機能改善・栄養改善・口腔機能改善を組み合わせたサービスを行っています。
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デイサービス・デイケア利用時のポイント
デイサービス・デイケア利用時のポイントを利用する際は、いくつか注意したいポイントがあるので紹介します。
ケアマネジャーとよく相談する
デイサービス・デイケアのどちらを利用するにしても、まずはケアマネジャーに相談しましょう。
相談の内容としては、何に困っているかだけでなく、どうなりたいか・どのようなサービスを受けたいか・どのような生活を送りたいかなど事細かく具体的な希望を話してください。
事細かく相談することで、実際利用するサービスと希望とのギャップが埋まりやすいですし、目標を共有することで意欲的に取り組むことができるでしょう。
希望する施設に見学に行く
介護サービスを利用するにあたって、希望する施設にはぜひ見学に行きましょう。
サービスの雰囲気・特徴・強みなどは事業所ごとで異なります。
見学は、1個所だけだと他の施設と比較できずよく見えてしまうため、出来れば複数個所行くことが好ましいです。
また、利用する本人が納得して通えることが一番サービスの効果が高いので、本人が可能な限り見学に同行できるといいでしょう。
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デイサービスとデイケアの違いまとめ
日常生活の介助を目的とするデイサービスと、より専門的な医療ケアによって実状回復を目指すデイケア。
どちらを利用するべきか悩まれることの多いデイサービスとデイケアですが、双方には利用目的・サービス内容などの違いがあるので、一概にどちらがよいとは言い切れません。
リハビリや機能訓練は、本人が意欲的に取り組むことでより効果が得られるので、本人の希望をよくヒアリングして希望に合った施設を選ぶことが重要です。
また、一般的なデイケア・デイサービスだけでなく、双方のメリットを併せ持った介護サービス施設も存在していて、さまざまな介護サービス施設があるので利用者に合った施設がきっと見つかるはずです。
ただし、介護保険の等級によって利用できる人の制限があったり、料金もデイケアの方が高額だったりするので、利用条件等についてはよく確認しておきましょう。
デイサービスやデイケアには、介護サービスを選ぶにあたって親身になって相談に乗ってくれるケアマネージャーさんもいるので、まずは相談してみましょう。
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